期間限定“武者修行”の効果が出た。侍ジャパンのサポートメンバーから戻った日本ハム万波中正外野手(22)が、7回1死から右翼へ豪快な1発を放った。侍ジャパンでは4日の中日戦(バンテリンドーム)に途中出場し、8回無死一塁でバックスクリーンへ2ラン。代表同行中には大谷の打撃練習を生見学。ヤクルト村上らから学んだ打撃理論も生かし、実戦“2戦連発”と、開幕スタメンへ猛アピールした。
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世界一を狙うハイレベル集団の中で磨かれたセンスが、いきなり実戦で表れた。万波は7回1死、ロッテ小沼の初球、高めストレートを迷いなく振り抜いた。打球は鮮やかな弧を描き、ZOZOマリン右翼席へ。「どの方向にも真っすぐシュートしない打球を打ちたいと。変化球きそうなとこで、まっすぐ来たらいいなという感じで待てたのが良かった」と振り返った。
3、4日の中日戦に侍ジャパンのサポートメンバーとして同行。4日の中日戦には6回の代走から途中出場し、8回無死一塁で中日仲地の初球、148キロストレートをバックスクリーン左にたたき込んだ。これで実戦2戦連発。チームを離れる前の名護キャンプ中、2月26日の阪神とのオープン戦でも本塁打を放っており、3日の侍ジャパンでの中日戦を含め実戦4戦3発と大当たり中で「キャンプからずっと調子いいっす」と、笑みがこぼれた。
世界のトップとともにいた2日間が、大きな刺激になった。大谷の打撃練習を間近で目にし、魂が揺さぶられた。「1つも2つも次元が上。打球もスイングスピードも。よりモチベーションが上がった。もっともっと早い打球を打つためにトレーニングしないといけない」と自らを鼓舞した。
日本を代表する打者との会話も貴重だった。「村上さん、牧さん、近藤さんと話ができた。ここで押し込むみたいで」と右親指の付け根を示し「面白いなと」。この日の本塁打に関しては「押し込めてはいたけど、僕はまだちょっと違う」。何事も貪欲に吸収し、新球場での本塁打キング1号を目指す。【永野高輔】
○…ドラフト1位の矢沢宏太投手(22=日体大)が非凡な対応力を披露した。チームは5回までロッテ投手陣に無安打に押さえられていたが、6回1死、小沼のフォーク2球を空振りした後、3球目の低めフォークを右翼への二塁打に。チーム初安打を「ストレートを頭に入れつつ7、8割フォークが来るかなあと。(チームで)最初に打ちたいと思っていたので、良かった」と振り返った。
○…昨季首位打者の松本剛が、2戦連続のタイムリーで存在感を示した。6回2死三塁で遊撃への適時内野安打を放ちチーム初得点を生んだ。札幌ドームでの5日の楽天とのオープン戦では5回2死一塁で右翼へ適時三塁打。この日は地味だったが「いいヒットばかりじゃない。ああいうヒットを1本でも多く打つことで数字は上がる。泥くさく自分らしいヒットが出ているのは、いいこと」と前向きに話した。
○…開幕ローテ入りが確定しているポンセが先発し、今季初安打を浴びた。2月23日のロッテとの練習試合は1回完全2奪三振。この日は初回3者凡退も、2回に山口、ポランコに連打を許し、無死二、三塁から井上の右犠飛、2死三塁から田村に右前適時打で2点目を与えた。2回3安打2失点に「これから改善、向上すべき部分をクリアできるようにしたい」と冷静に振り返った。



