西武山村崇嘉内野手(20)が1軍に食らいついている。この日は「6番遊撃」としてフル出場した。

WBCから帰国した源田壮亮内野手(30)が右手小指を骨折しており、松井稼頭央監督(47)も「まず本人と会ってから、しっかり話します」という状況にある。開幕出場が不透明で、不動の源田をサポートする若手遊撃手の台頭が待たれている。

東海大相模(神奈川)から入団し3年目の山村も、候補の1人になる。非凡な打撃センスは、松井監督が2軍監督時代から評価。守備、走塁での成長が求められてきた。

この日は7回2死での第3打席。DeNA三嶋に2球の空振りを喫し、内角の難しい球をファウルにした後、147キロ直球を見事に右中間へ。一気に二塁を回り、三塁打にした。

松井監督は「あそこで本当にいいものを出した。自分の持ち味を存分に出してくれてるし、あそこで3つ、来るくらいですから」とチームスローガン“走魂”を体現するようなベースランニングをほめた。

遊撃手としても「彼が入ってきた時からずっと見てますし、彼の今の練習の取り組みも含めて」と目を細め「ショート、サードとバリエーションが増えれば、チームとしても本人としても幅が広がると思うので」と成長を認める。守備や小技では上をいくルーキー児玉、滝沢らとの競争が激化している。【金子真仁】