ロッテ吉井監督の初陣は黒星発進となった。先発の小島が、栗原に先制3ランを喫し、打線も5安打で完封負け。「負けて悔しいです」。6回無死一、二塁で小島の続投を決断したが「3回り目でどうしようかと思ったんですけれど、0-0だったので開幕投手を責任持って投げさせたんですけれど、そこはこちら側の判断ミスだったかなと思います」と采配の難しさも実感していた。

投球内容に関しては「もっと大胆にいってもいいのかなと。彼は去年もああいうピッチングでどこかで打たれて負けていたので。もっともっと積極的に攻めていい」。昨季は防御率3・14ながら3勝11敗に終わっただけに、勝負どころの強さを求めた。

吉井監督にとっては、WBCで世界一となった侍ジャパン投手コーチとの“二刀流”の第2章だ。日本の野球熱に拍車をかける盛り上げと同時に、リーグ優勝を誓って臨んだ初戦。1球の失投が勝敗を分けた。