令和の安打製造機、阪神近本光司外野手(28)には、ぜひ「3連覇」を果たしてほしい。

19年のデビュー以来、昨季まで630安打を積み重ねてきた。プロ入りから5年間の通算安打数は、長野久義(巨人)の767安打が最多。近本が今季138安打を放てば、単独1位となる。

近本のシーズン安打数最少は20年の139だが、この年は新型コロナウイルスの影響で120試合しか行われなかった。143試合を戦った年の最少でも、昨年の154安打。達成は十分に可能といえる。近本は3年目までの476安打、そして4年目までの630安打いずれもプロ野球最多だった。よって5年目の数字でも最多となれば、3年連続の「トップ」となる。

1年目19年の159安打は新人ではセ・リーグ記録で、プロ野球全体では3位で、(1)56年佐々木信也(高橋)180安打(2)笠原和夫(南海)160安打に次ぐ。ルーキーから高レベルの安定した打棒を振るっている点は特筆に値する。

課題は春先だ。昨季までの自身の出場20試合目までの通算打率は2割3分9厘(390打数74安打)で、21試合目以降の3割1厘(1845打数556安打)から大きく見劣りする。

今季のDeNAとの開幕3連戦では、11打数5安打の打率4割5分5厘と飛び出し、チームを開幕3連勝へと導いた。この勢いを維持し、アレへの起爆剤となってほしい。

【記録室=高野勲】