もう「ロマン砲」とは言わせない。日本ハムの「KJM砲」が、昨季王者にさく裂した。

オリックス戦の1回に、3番清宮幸太郎内野手(23)が先制の1号3ラン。4番野村佑希内野手(22)が2号ソロで続き、3回には5番万波中正外野手(23)の特大弾で突き放した。若き大砲トリオが、初めてそろって本塁打。今季初の2連勝でカード勝ち越しを決め、5位楽天とのゲーム差を0・5に縮めた。

  ◇  ◇  ◇

これは、夢なんかじゃない。日本ハムの“令和版ビッグバン”が誇る若きクリーンアップが、文字どおりの大爆発。仲良しトリオによるアーチの競演で、敵地ファンの度肝を抜いた。

先陣を切ったのは、3番清宮だった。1回無死一、三塁から、チェンジアップを腕をたたんで右越えへ。今季34打席目で飛び出した待望の1発は、先制の3ラン。負けじとばかりに4番野村も中越えの2号ソロで続き、オリックスの新外国人ニックスから、いきなり4点をもぎ取った。

3回には、5番万波が、代わったばかりの山岡から、左翼5階席に飛び込む今季1号の特大アーチ。1回の第1打席では右飛に倒れていただけに、新庄監督は「万波君、もう1個前(の打席)で打ってくれたら。連続でいいやん! 右、真ん中、左って」と悔しそう? 万波も「出来れば第1打席も打ちたかった。狙い通りの球が来たのに打ち損じてしまった」と逃した3連弾を惜しんだ。

高卒同期入団の野村と万波、1学年先輩の清宮は、同時期に2軍で汗を流した仲だ。3人とも、甲子園を沸かせた高校球界屈指のスラッガー。「みんなで中軸を打って勝とう」が、いつしか合言葉となり、1軍の舞台を目指してきた。昨季1度は定着しかけた打順だったが、次第にかみ合わなくなり、トリオ解消。「またチャンスが来たので、つかみ取ろうという話を(3人で)していた」と野村。プロ初の3人そろい踏みに、清宮は「最高。僕が打ったら、みんなも打つ。いいと思います」と大きくうなずいた。

新庄監督は「KJM弾…なんだけど、語呂がイマイチ。MJK…? ちょっといい方法、考えて下さい」とトリオ名を大募集しつつ「(チームは)いい雰囲気にはなってきている。(勢いに)乗って行ってくれたら面白い」。反攻へ、目を光らせた。【中島宙恵】

▼日本ハムは3番清宮、4番野村、5番万波が本塁打を放った。日本ハムのクリーンアップがそろって本塁打は17年5月12日ロッテ戦の3番近藤、4番中田、5番レアード以来で、外国人選手を含まないケースでは14年8月12日ロッテ戦の3番陽岱鋼、4番中田、5番大谷以来になる。この日の3人の年齢は清宮23歳10カ月、万波23歳0カ月、野村22歳9カ月。3人とも24歳未満のクリーンアップそろい踏みは球団史上初めてだった。

◆KJM砲 3人の頭文字、清宮の「K」、万波の「M」に加え、「J」は野村のミドルネームから。米国生まれの野村は「ジェームス」のミドルネームを持ち、本名は野村ジェームス佑希。チーム内では「ジェイ」と呼ばれている。

【関連記事】日本ハムニュース一覧