阪神岡田彰布監督(65)が、得点力不足が露呈している打線に「フレフレ指令」を出した。開幕序盤は得点の起点の1つとなっていた四球の数が次第に減少。当初低めに集められていたボールが、ストライクゾーンや高めに変化していることへ対応力を指摘した。

「見とったら分かるで攻め方変わってるの。(データ)資料とかの問題やない。対応せんと1年間コンスタントに打てんよ。長いシーズンいつも攻められ方が一緒なわけないやん」

チームはリーグ最多の50四球を獲得しているが、カード別の1試合平均の四球獲得数は最初のDeNA戦から順番に「5・3」、広島戦は「6」、ヤクルト戦は「3・7」、巨人戦は「3」、直近のDeNA戦は「1」と数字が顕著に表れている。

特に改善を促したのは近本、中野の1、2番コンビだ。「内容悪いよな、1、2番でも(塁に)出えへんもんなあ」。16日の敵地DeNA戦ではストライクボールを見逃す場面が目立った。「あいつら最初振らんやろ。最後も中野には『振れ』言うたんや、見逃し、見逃しで空振りとかなあ」。11日からの巨人3連戦では高めを狙われ、「完璧に攻め方が違うやん。そんなんバッターが気づかんとあかん」と嘆いた。

打開策として積極的に振りにいくことを命じた。「ほとんど先に追い込まれるもんな、どんどんストライク来るやろ。なら最初から打たなしゃあないやん。後追いやなくて、先読みせなあかんよな。長いシーズン、そういうのが必要や」とハッパをかけた。【古財稜明】

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