首位阪神に激震が走った。阪神は4日、「右肋骨(ろっこつ)骨折」のため近本光司外野手(28)の出場選手登録を抹消した。前日3日に兵庫県内の病院で診断を受けた。この日、広島から帰阪した。

2日の巨人戦(東京ドーム)の7回、高梨から右脇腹付近に死球を受けていた。痛みでうずくまるシーンもあったが、その後はフル出場を果たしていた。試合後、死球について「ノーコメントで」としていた。

前日3日には検査を受けた後、新幹線で広島入り。報道陣には「何も話すことはありません」とだけ言い残していた。多くは語らなかったものの、離脱は避けられない負傷だった模様。3位広島との3連戦当日、チームは絶対的な1番打者不在で戦うことになる。

近本はプロ5年目の今季、ここまで全73試合に先発出場し291打数80安打、打率2割7分5厘。キャリアハイの42四球で出塁率3割7分1厘とリードオフマンの仕事を存分に果たす一方、すでに昨季を超える35打点を稼ぎ、ポイントゲッターとしても存在感を示していた。2年連続ゴールデン・グラブ賞を誇る中堅守備にも絶対的な安心感があり、守備の要を失うことも痛い。

昨季は新型コロナウイルス感染による離脱はあったものの、故障離脱はなかった。故障で戦線を離れるのは、21年シーズン終盤の10月に右ハムストリングに強い張りを感じた時以来となる。ただ、この時も出場選手登録は抹消されず、代打待機などでチームに残っていた。」

<肋骨骨折からの復帰>

◆阪神栄枝裕貴 21年3月30日に右肋骨の疲労骨折と診断。同年6月9日の2軍戦で実戦復帰。

◆楽天嶋基宏 15年6月13日の守備でファウルを左脇腹に受けて検査し打撲と診断。再検査したところ「左第7肋骨の骨折」と診断された。約1カ月後の7月14日に1軍復帰。

◆ソフトバンク小久保裕紀 11年8月4日に左脇腹付近に死球を受けて打撲と診断。10日に左第9肋骨骨折が判明した。完全に骨はくっついていなかったが、約半月後の26日に1軍復帰。

◆巨人高橋由伸 11年4月26日の守備でフェンスに激突して左肋骨を骨折。同年6月11日に1軍復帰。

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