阪神佐藤輝明内野手(24)は諦めていなかった。中堅左への放物線に思いを込めた。スタンドインに甲子園が沸く。8回裏先頭の11号ソロは、チームを勇気づける1発だった。

「まだまだ諦めていないです」。試合中、球団広報を通じて発信した。熱い思いが心にあった。7回に3点を挙げ3点差としたが、直後の8回表に1点を失い、4点差に広がっていた。何度でも食い下がればいい。そんなメッセージを快音に乗せた。

捉えたのは右腕ビーディの148キロ。内角寄りの速球を、センター左方向へはじき返した。5試合ぶりの本塁打は7月2本目。今季最長タイとなる6試合連続安打、4試合連続打点と勝負強さもある。

「1年目でそれを打てるのは、エグいわ」。プロ1年目の球宴で、憧れのソフトバンク柳田に言われた。楽天生命パーク(当時)でフリー打撃を観察し合った後、左中間への打球を「鷹の超人」から褒められた。左中間方向へグングン伸びる打球は持ち味でもあり、好調時の証明でもある。

岡田監督も「ずっと調子上がってる言うてるやんか」と認めた。直近6試合は打率3割3分3厘、2本塁打、7打点。首位を奪われた広島との28日からの3連戦に向け、佐藤輝は「10連勝ですか? 勝つしかないんで、チームとして頑張っていきたい。ホームランは流れを変えると思うので」。前を向いてコイとの戦いに臨む。【中野椋】

【動画】阪神佐藤輝明が豪快に振り抜いた 中堅左へ後半戦初アーチ 岡田彰布監督も納得の表情

【関連記事】阪神ニュース一覧はこちら―>