ヤクルトのドラフト5位ルーキー、北村恵吾内野手(22)が満塁弾でプロ初安打を飾る快挙を成し遂げた。

4点リードの3回1死満塁、広島先発森の136キロ初球を振り抜き、打球は左翼席へ一直線。プロ初安打がグランドスラムとなり、神宮は大歓声に包まれた。

ダイヤモンドを1周すると手荒い祝福が待っていた。三塁走者として先に生還していた村上宗隆内野手(23)がケツキック。さらにベンチでナインとハイタッチした後にも、村上に手袋で頭をたたかれ喜びを共有した。

試合前まで2試合5打席で結果が出ていない状況だったが「早く結果は出したいですけど、そればかり意識すると硬くなるので、そのうち結果は出ると思って」と平常心で試合に臨むことを決めていた。

第1打席ではプロ初打点を挙げた。2回1死三塁、森から右翼へ犠飛を放ち、サンタナがヘッドスライディングで生還。貴重な先制点となった。

プロ6打席目での初打点に北村は安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

北村は中大から今季、入団。ファームでは打率2割4分6厘、60安打、39打点、10本塁打の成績を残していた。

◆北村恵吾(きたむら・けいご)2000年(平12)12月18日、岐阜県大垣市生まれ。中学時代は西濃ボーイズ所属。近江では甲子園に3度出場(1年夏、3年春夏)。高校通算44本塁打。中大では1年春からベンチ入り。4年時は主将を務め、春秋のリーグ戦でベストナイン獲得。22年ドラフト5位でヤクルト入り。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸750万円。

【動画】ヤクルト北村恵吾プロ初安打は満塁ホームラン! 実況も思わず絶叫「グランドスラム!」