プロ野球の快記録や珍記録を振り返る「データで見る23年」。第4回はヤクルト村上宗隆選手です。

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今季の村上は無冠に終わった。

3冠王を獲得した昨年の打率3割1分8厘、56本塁打、134打点から打率2割5分6厘、31本塁打、84打点へダウン。規定打席に到達して前年から25本塁打、50打点以上減らしたのは14年バレンティン(ヤクルト)以来6人目。日本選手では、日程打ち切りが影響した51年の小鶴(松竹)と西沢(名古屋)以来だった。過去の5人は出場試合数も減っていたが、村上は22年141試合→23年140試合。ほぼ同じ試合数でこれだけ減らすのは珍しかった。

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それでも本塁打はリーグ2位、打点は4位だったが、打率は昨年の1位から20位へ急降下。村上以前に3冠王を獲得した7人、11度の翌年の打撃3部門順位を調べると、1位が最多の15度あり、最も順位を下げたのは75年王(巨人)の打率と83年落合(ロッテ)の打点で10位。ロッテから中日へ移籍した87年落合を含めて全員が翌年の3部門もすべて10位以内で、10傑入りできなかったのは村上の打率が初めてだ。

成績が悪くなった原因はビジターと右投手。ホームの数字は3部門とも昨年を上回ったものの、ビジターは打率が22年3割6分6厘→23年2割1分、本塁打が33本→6本、打点が81点→27点。ビジターの1発は6月25日、バンテリンドームの中日戦で打った12号が最後で、7月以降は敵地で本塁打を打てなかった。対右投手の数字も同様に大幅ダウン。ビジターで右投手と対戦したケースは、144打数25安打で打率1割7分4厘しかなかった。【伊藤友一】