ファームの首脳陣も当然、気になる。ソフトバンクのドラフト3位ルーキー広瀬隆太内野手(23)がプロ初打点を記録した。
2軍中日戦の采配を終え、松山秀明2軍監督(57)は声を弾ませた。
「広瀬ね、おぉ。聞きましたよ。はい。2安打までは聞いたんですよ」
前日4日のプロ初安打から3打席連続安打。
「それ以上はなかった? ハハハ、そうか。ヒーローインタビューも? おぉー。なんか、うれしいですね」
わが子の活躍のように喜んだ。
広瀬は開幕2軍スタートだった。約2カ月半、ファームで預かった選手だ。
「彼は本当に思い切りもいいし、ボールに食らいついていくこともできる。気持ちが出過ぎてしまうといつも引っかけてショートゴロになる。センター方向に謙虚なバッティングをすればいいバッティングをするんですけどね。強引に打つ時もあるから、それは気になってたんだけどね」
広瀬の3安打は全て中堅から右翼。教えを忠実に遂行した。
「まだまだ彼はこれから。でもまずは、あれだけチャンスをもらっていることに感謝した方がいいね(笑い)。ヒットが出るまでの打数が多かったんでね。なかなか我慢してもらえないところ。本当にありがたいこと」
手塩にかけて指導した吉本亮2軍打撃コーチ(44)は広瀬の人柄を明かした。 「クールに見えますが、勝負に対する熱い心を持っている。2軍で凡打が続いた時はベンチで叫んだりしたこともあったよ」。
寡黙な慶応ボーイではなく「プロとして当然必要なこと」という闘争心を持つ。
「1軍での安打は全部センターから右でしょ? 右バッターの基本だけど、それはいい傾向。彼はボールに対しての入り方、姿勢がいい。それを無理に引っ張ると肩が回って崩れる。だからセンターからやや右に打ちなさいって話はずっとしてました。それが彼の長所なので」。
プロ1年目の23歳。未来は明るい。【只松憲】



