背番号1が一段と輝いた。ヤクルト山田哲人内野手(32)が10号ソロを放ち、球団新記録となる11年連続2桁本塁打に到達した。
2点を追う2回先頭の第1打席。「初球からいくと決めて力強く振れたかなと思います」。DeNA先発ケイの真ん中高め149キロ直球を完璧に捉えた。「1発で仕留められました」。会心の当たりを左翼スタンドへ放り込んだ。
履正社(大阪)から10年ドラフト1位で入団。プロ4年目の14年に29本塁打を記録すると、昨季までコンスタントに2桁をクリアしてきた。これで広沢克実が1985年から94年に記録した球団史上最長の10年連続2桁本塁打の記録を抜き、球団史に名を刻んだ。
ただ、「記録」には興味がない。試合前練習後も、王手としていることについて「全く気にしていない」と意に介さなかった。15、16、18年に打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーを達成。早くしてチームの顔となり、今や主将の肩書も付く。自身ではなく、チームのためにバットを振り続けた結果が今ある。「チームが勝てれば」と口癖のように言う。記録より記憶に残る選手へ、キャリアと年を重ねている。【栗田尚樹】



