プロ注目のオイシックス「1番中堅」知念大成外野手(24)が、日本ハム戦で4打数2安打の活躍を見せ、ドラフト指名に向けて猛アピールした。5回に右中間への安打で快足を飛ばし、二塁にヘッドスライディング。7回には技ありの流し打ちで左前に運び、シーズン安打数を125本に伸ばした。現役引退を発表した先発登板の前川哲投手(28)は、先頭打者を三振に仕留めてマウンドに別れを告げた。試合は5-11で敗れ、今季の本拠地最終戦を白星で飾ることは出来なかった。
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沖縄からやって来た「ハッスルシーサー」知念が、本拠地最終戦でも躍動した。2打席凡退で迎えた5回裏の第3打席。「前半よりもちょっと球速が落ちていた。あのゾーンで勝負してくると読んだ」と、日本ハム先発マーフィーのストレートを強振。右中間を切り裂く打球に俊足を飛ばすと、最後は頭から二塁ベースに突っ込んだ。「外野手の体勢と送球を見て(二塁に)行けるな、と思った」。ユニホームについた土を誇らしげに払いながら、シーズン18本目の二塁打にほほえんだ。
続く7回裏無死一塁の第4打席は、2番手松岡に2ストライクと追い込まれた後「外角のツーシームかカット系」を逆方向に流して出塁。打率を24日までの3割1分9厘ら、3割2分1厘にアップさせた。「追い込まれてからの対応としてはベストだったと思う」と手応えを示した。
社会人チームの沖縄電力から今春、NPB入りを目指して新潟に入団。「新潟に来て野球を深く知ることが出来ている。考えてプレーすることと自分の直感を信じ、さらに成長していきたい」。イチローがオリックス時代の93年6月12日に、近鉄野茂英雄から右中間にプロ初本塁打を放った球場で右に左にヒットを打ち分けた。
プロ複数球団から調査書が届いている。来月24日のドラフト会議まであと1カ月だが、今はチームの勝利が最優先だ。今季最終となる27日からの敵地ヤクルト3連戦に向け、「チームが1年間やってきたことを出し切れるように。なんとか食らいついて1点でも多く取る」。フォア・ザ・チームを貫いた先に、夢のNPB入りがある。【小林忠】
◆知念大成(ちねん・たいせい)2000年(平12)4月27日生まれ、沖縄県出身。沖縄尚学では最速150キロ近い速球が武器の投手。甲子園出場はなし。沖縄電力入社後に外野手転向。181センチ、75キロ。左投げ左打ち。背番号24。ニックネームはハッスルシーサー。好きな食べ物は天ぷら、ちんすこう。座右の銘は「全員に感謝」。



