タカのスピードスターが帰ってきた! 昨年11月に左膝を手術したソフトバンク周東佑京内野手(29)が復活の一打を決めた。みずほペイペイドームでの25年初戦となったオープン戦のヤクルト戦に「1番中堅」で術後初の実戦出場。3回の第2打席で左腕石川から右前打を放ち、手術からわずか115日での完全復調をアピールした。リーグ連覇のカギを握る選手会長が、28日のホーム開幕ロッテ戦へ万全に仕上げる。

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チームの1番問題を払拭した。右前打の周東は一塁へ難なく走り切る。24年11月9日に手術した左膝をかばう様子もなかった。不動のリードオフマンが、今季初実戦でいきなり復活の一撃だ。NPB通算186勝で現役最年長選手の45歳左腕、石川のストレートを弾いた。「ヒットが出たのはよかったけど、それよりも普通にここまでこれてよかった。そっちの方がでかいです」としみじみ言った。

地道に復活ロードを歩んできた。昨季の日本シリーズ終了直後、違和感があった患部にメスを入れた。秋季キャンプは参加せず、リハビリに専念。だがそこから驚異的な回復を見せ、年明けの1月9日には都内の病院を受診し、制限のない通常練習のGOサインが出た。2月の春季キャンプもリハビリの延長で独自調整が認められる「S組」で練習。同24日の手締めあいさつを務め、100%の回復宣言まで飛び出した。

術後わずか115日での早期復活だ。慣れ親しんだ「1番中堅」で“ホーム開幕戦”にスタメン出場し、首脳陣もタカ党も安心させた。中堅守備も無難にこなし、4回表でお役御免。「怖さはありましたけど、短いイニングでしたし、問題なくできてよかった」。復帰初戦ならではの恐怖心がつきまとったが、「慣れていくしかないし、『大丈夫』って頭に思い込ませるしかない」と克服に励む。

23、24年に2年連続盗塁王を獲得し、特に24年は選手会長1年目で初の規定打席に到達した。チームの中心になり、25年の小久保ホークスでもキーマンのひとりに挙げられる。小久保監督は「だいたいの(必要な)打席数は聞いている。開幕は一任しています」と3月28日の本拠地ロッテ戦に向けた逆算調整を含めて信頼。一方で周東も慎重を期し「打席数を伸ばしていくのと、初めて出ての反応もある。増やしていく予定ですけど、それは本当に膝次第です」と引き締めた。

ソフトバンクの誇るスピードスターにメドが立ったことは大きな光。開幕ダッシュを導くべく、万全に仕上げていく。【只松憲】