冷静沈着に、阪神先発の村上頌樹投手(26)が開幕2連勝を飾った。1点を先制した直後の初回1死二塁。いきなり3番吉川尚に三塁線を破る同点左二塁打を浴び、試合を振り出しに戻された。ただ、そこからが23年MVP右腕の本領発揮だ。

「(初回に)1点を取ってもらって気持ち楽に投げられましたし、1点取られても同点という形で切り替えて投げられました」

2回からは完全に修正。5回までは1人の走者も許さない圧巻の投球を見せた。淡々とアウトを重ねた7回5安打1失点の快投。3月28日の開幕広島戦から2連勝で、先発陣に白星がつくのもその日以来6試合ぶりだ。昨季7勝11敗と負け越した経験が、快投の原動力となっている。「昨年は悔しい思いをしたので。今年はやり返す気持ちでやっているので。そこを見てくれたらなと思います」。

前夜2戦連続の3失点を喫したゲラが出場選手登録を抹消されたこの日。先発への比重がより高くなった一戦で、役割を十分に果たした。藤川監督も「完璧ですね」と絶賛。「非常に安定していて、もう2勝目ですか。次の登板もまた楽しみに見たいですね」と目を細めた。

東京ドームは23年シーズンの初先発で7回完全投球で沸かせ、大ブレークにつなげた思い出の地。同球場の巨人戦は先発3試合で2勝0敗、防御率0・90の好相性だ。今季初の伝統の一戦で、首位相手にチームの連敗も止めた白星。背番号41も手応えを口にした。

「金曜で勝ちがつくのは、自信になると思う。しっかり自信を持って、来週も投げていこうと思います」

頼もしい「金曜日の男」が、白星量産体勢に入った。【波部俊之介】

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