日本ハム北山亘基(こうき)投手(26)が、お立ち台で叫んだ。「いつもここに立たせてもらったら言っている言葉があるんですけど…今年は封印して優勝するまで言えないんですけど、やっぱり…最亘基(さいこうき)でーす!」。
9回4安打1失点、自己最多タイの10奪三振で最後は郡司のサヨナラ打で3勝目。チームとして最高な勝ち方に「『お前、今日言わなかったら、いつ言うねん』って選手会長の(松本)剛さんを筆頭にみんなに言われた」。昨季から使っている決めぜりふを解禁した。
これで金村、伊藤、古林睿煬、山崎に続く完投勝利投手が誕生した。5月までに5人が記録するのは、球団では91年以来34年ぶり。新庄監督も先発の完投は「意識してます」と言う。
理由は「中継ぎが緊迫した場面で行くより、1回から投げてる投手の方が感覚もわかる」から。さらに「80球ぐらいで先発が代わると(実力が)伸びる場所がわからなくないですか」。
加藤投手コーチから8回終わりに続投の相談をされたときは「オフコース」と答えた。その時点で北山は111球。指揮官も心の中では「やべぇ」と思った。そんな心配を吹き飛ばすように9回も153キロをマークした北山は「今日はすごくフォームも安定していたので、いつも以上に疲れも来なかった」。そう頼もしく言い切った右腕も22日には登板予定が空くため「投げ抹消」予定。成長を促すための完投を推奨する新庄監督の方針によって近年まれに見る分厚い先発陣となった日本ハムが、単独首位をキープした。【木下大輔】
▼日本ハムはサヨナラ勝利で北山が完投勝ち。今季チームで完投勝利を挙げたのは金村、伊藤、古林睿煬、山崎に次ぎ5人目。日本ハムで完投勝利がシーズン5人以上は15年(上沢、大谷、吉川、中村、メンドーサ、有原=6人)以来だが、5月までに5人記録したのは91年以来34年ぶり。この年は西崎、松浦、芝草、柴田、内山が5月までに記録し、6月以降に酒井、西村、小島の3人がマーク。計8人が完投勝利を挙げた。



