エース決死の登板も勝利を呼び込むことはできなかった。日本ハム伊藤大海投手(28)がプロ初の中4日で先発マウンドに上がった。7回7安打2失点と粘ったが、頼みの海賊打線が最下位ロッテ投手陣相手に3安打無得点と沈黙。援護を得られず、エース右腕の自己最多15勝目は次回登板までお預けとなった。チームの連勝も2でストップし、奇跡の逆転優勝に向けて厳しい状況に立たされた。
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伊藤が優勝への重責を担い必死で腕を振ったが、勝利にはつながらなかった。「先制点を与えてしまった部分と、流れをつくれなかったという事実がある。今日求められていたクオリティーとはかけ離れていた。1発で先制点を与えてしまった。その後も出塁を許してしまい、攻撃へ流れを引き寄せられず悔しい」。自身の勝利より、チームを勢いづけられなかった無念さがあふれ出た。
中4日とハードな日程の中、気持ちのこもった投球を披露した。2回こそ、ソトのソロなどで2点を失うも、3回以降は走者を背負いながら無失点。6回までに92球を投げていたが、新庄監督に「行かせてください」と志願し7回103球の力投。加藤投手コーチは「中4日という中で、100球ぐらいが想定される中で7回まで投げてくれたのは、本当に期待に応えるというか、それ以上の仕事をしてくれた」と激賞した。
ロッテ河村も東京の大学へ進むも、北海道の大学に入りなおし、1年遠回りしてプロ入りした、似た境遇の道産子同学年だった。20年10月の北海道大学王座決定戦で、伊藤が苫小牧駒大エースとして、河村は星槎道都大のエースとして対戦して以来の直接対決。5年前は勝敗つかずドローも、プロでの初対決は黒星となった。伊藤は「(河村は)ケガで苦しんで来たと思う。また新たなライバルとして戦っていけたら。今日、すごくいいピッチングをしていたし、自分も負けないように、同級生、北海道の代表として頑張りたい」。この刺激を、さらなる成長の糧にする。
残りは、首位ソフトバンクとの直接対決1試合を含む7試合。次回登板はきょう23日の体の張りやチームの置かれた状況を見ながら検討することとなった。「体は元気。任されたところで仕事をする。厳しい状況ではありますが、まだみんな諦めていない。最後みんなで笑って終われるシーズンにしたい」。逆転優勝へ、最後まで体を張って戦い抜く。【永野高輔】



