国学院大のエース当山渚投手(4年=沖縄尚学)が2安打でリーグ初完投、初完封勝利を挙げた。
準備力で好投につなげた。空き週の間、立花祥希捕手(4年)とともに中大の打者陣を分析。「そのおかげで頭の中は冷静だった」と低めに丁寧に制球。7回2死まで無安打投球も「ノーヒットノーランを意識しなかったと言えば無理があります。でも(投手は)1本打たれた後に崩れて失点することが多い。打たれた時のことを想定してマウンドに上がっていたので、変わることなく投げられました」と胸を張った。
鳥山泰孝監督(50)の言葉が背中を押した。今春は、肘の痛みもあり7試合に登板するも0勝3敗と悔しい思いをした。秋は肘も回復。リーグ戦に入る前、鳥山監督が声をかけた。「結果どうこうよりも、4年最後のシーズンに健康な状態で投げられることに幸せを感じて楽しみなさい」。その言葉が胸に響いた。「今日も、楽しく投げられました」。力を入れず、自分らしく、躍動した。
前日6日にOBで元ロッテの伊藤義弘さんが交通事故で亡くなった。同校コーチ時代に指導にあたった鳥山監督は「苦しい時代を一緒に乗り越えた仲間。喜んでくれたら」と、勝利をささげた。
◆伊藤義弘(いとう・よしひろ)1982年(昭57)6月2日、福岡市生まれ。東福岡-国学院大-JR東海を経て、07年大学生・社会人ドラフト4巡目でロッテ入り。プロ1年目の08年から4年連続50試合以上登板。10年日本シリーズでは胴上げ投手。16年限りで現役引退。17年から日体大大学院に進み、20年から今夏まで東福岡の硬式野球部監督を務めた。177センチ、78キロ。右投げ右打ち。



