巨人桃井恒和球団社長(65)は29日、都内の球団事務所で会見を行った。内部資料流出問題を調査した調査委員会の座長、高野利雄弁護士から、東京地方裁判所の執行官が26日に実施した保全手続きによって確保した資料に関し、コメントを得たとして、談話を公開した。高野氏の談話は以下の通り。

 「当委員会の調査後である本年5月26日の保全手続きで、当委員会が流出濃厚と見ていた重要書類の一部が確認された。このことによって、清武英利氏が球団事務所から内部資料を持ち出したことは確実になったといえる」。

 巨人は26日、3月に朝日新聞によって契約金超過問題が報じられた際に流出した内部資料について、前球団代表の清武英利氏(61)が関与した可能性が最も高いとの結論に至ったことを会見で発表している。この日の高野談話では、清武氏の朝日新聞への関与については言及されていない。