ベールに包まれていた中国代表の一端が見えた! 侍ジャパンがWBC開幕戦(3月9日、東京ドーム)で対戦する中国のアラン・カーター投手(25=エンゼルス傘下)が28日、鹿児島・日置市内で行われた九州アジアリーグ・大分との練習試合に登板。1回無安打無失点と好投した。
情報が少ない中、日本戦での登板について「先発か、リリーフの2択だね」と隠すことなく堂々と明かした。
母マギーさんが中国出身で、父ニックさんはアメリカ国籍。カーターは「12歳頃から、中国代表チームでプレーすることを思い描いていた。夢が実現する。ものすごく興奮しているよ」と心を躍らせた。
1月28日にエンゼルスとマイナー契約。プロ経験はないが、直球の最速は98・6マイル(約159キロ)。3年前にトミー・ジョン手術を行い、リハビリを重ねた。「本当に懸命に練習した」。身長190センチの長身で、コンパクトなテイクバックから球の出どころが見にくいフォームを作り上げた。平均球速は150~153キロも、手術後の最速は97マイル(約156キロ)まで回復。スライダーとスプリットの3球種が主体の投球だ。
侍ジャパンは大谷の先発登板が予想され、“エンゼルス対決”となりそう。カーターは「夢描いていた。地球上でナンバーワンの選手。彼と同じマウンドに立てるなら、すごく楽しみだ」と目を輝かせた。さらに「ずっとダルビッシュの大ファンなんだ。中学生の時、彼のハイライト映像を100回は見たよ」と、日本のチームを“熟知”。同国代表のトレーナー監督は「勝つには投手が鍵」とし、カーターの先発起用を「たぶんね」とニヤリ。中国の“刺客”が、初戦で立ちはだかる。【斎藤庸裕】
◆アラン・カーター 1997年12月16日、シンガポール生まれ。7歳の時に野球を始める。中学まではバスケットボールと水泳もしていたが、高校で野球に専念。米ジョージア州コロンバス大学からリー大学に編入し、大学時代は登板42試合(10先発)で11勝3敗、防御率3・94。190センチ、90キロ、右投げ右打ち。




