ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で米国代表を率いるマーク・デローサ監督は10日、野手に比べて投手はトップクラスを招集しにくい現状を嘆くとともに、将来的にはこれが改善されることを望むと語った。

今回の米国代表には、昨季にア・リーグでサイ・ヤング賞を獲得したジャスティン・バーランダー投手(当時アストロズ、現メッツ)も同賞の得票2位だったディラン・シーズ(ホワイトソックス)も不在。デローサ監督はどの国だってベストの選手を呼びたいと本音を吐露し、ゆくゆくはMLB球団もWBCへの選手派遣に寛容になるだろうとしつつも「現状は完全に理解している。162試合を戦うMLBでは、最高の選手たちが健康にフル稼働することを望んでいる。こうした人たちを動かすのは大変なことだ」と語った。

2月から3月は開幕に向けて段階的に調整する投手たちの参加を増やすために、WBCの開催時期をオールスター休みの期間やワールドシリーズ終了後にするという案も過去には出た。

しかしデローサ監督は「162試合を戦い抜いた後にWBCのような真剣勝負を選手たちに求められるだろうか。ましてやシーズンを中断するなんて。オールスターブレーク明けというのは速球の見極めが難しくなり、試合勘を取り戻すのにしばらくかかるもの。WBCに参加しない選手に3週間近く試合から遠ざかれというのは犯罪的だとすら思う」と持論を述べ、最適な解決法は分からないとしている。

一方、初戦の英国戦に先発予定の41歳右腕アダム・ウェインライト投手(カージナルス)は、投手の参加率を高めるにはどうしたらいいかという質問に対して「ファンや各球団が理解すべきことのひとつは、代表のトレーニングスタッフはMLBのスタッフでもあり、通常時と同様に選手のコンディションを維持する方法を知っていること。所属チームで行うどんなプログラムでも、代表で実行する準備はできている」と語っていた。