挑戦者の同級3位松本晋太郎(31=ヨネクラ)が、三度目の正直で新王者に輝いた。

 過去2敗している同級清田祐三(32=フラッシュ赤羽)の4度目の防衛戦で3度目の王座挑戦。2回に右ストレートよく王者をぐらつかせ、その後もクリーンヒットさせてポイントをリードした。7回に左まぶた、8回には右側頭部から出血すると2度目のドクターチェック。試合続行不可能と9回1分1秒負傷判定に持ち込まれたが、採点は1~4ポイント差の3-0で勝利した。

 清田には12年3月のV5戦、13年12月の王座決定戦で対戦も、いずれも松本が負傷してのTKO負けだった。またしてもの展開になったが、手数が少なくクリンチの多い王者を有効打で勝った。拓大時代には全日本制覇からプロ転向して8年目。「てんぐになって本腰を入れてない時期があった。今回は最後の挑戦。負けたら辞めるつもりだった」としみじみ。名門ジムにとって8年ぶりとなるベルトとなった。