3日に74歳で死去したボクシングの元世界ヘビー級王者、ムハマド・アリ氏の公葬が10日に出身地の米南部ケンタッキー州ルイビルで営まれることが決まった。

 デビュー当時からアリ氏への憧れを口にしてきた元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎も、別れを惜しんだ。「残念としか言いようがないが、現在のボクシング人気の土台を作ったのは間違いなくアリ」とあらためて存在の大きさを語った。プロとしては高い技術とともに、相手を挑発するなどのパフォーマンス面に影響を受けたと説明。現役を貫く46歳は「彼はマイクパフォーマンスも含めた試合を盛り上げる仕掛け人。15回を足を使って戦い抜けたのは後にも先にもアリだけだと思う」。ベストバウトには最初に王座を獲得した64年2月のリストン戦を挙げた。