元東洋太平洋バンタム級王者で、IBF世界スーパーバンタム級8位の岩佐亮佑(26=セレス)が、豪快KOで世界再挑戦をアピールした。IBF世界フェザー級10位パトムシット・パトムポン(タイ)と対戦。2回に強烈な左ボディーでダウンを奪うと、「ボディーが効いて、頭が下がっていた」と3回に左右のアッパーで3度倒し、KO負け経験のないタフな相手に10カウントを聞かせた。

 昨年6月に世界初挑戦も現IBF世界バンタム級王者リー・ハスキンス(英国)に6回TKO負け。階級を上げたスーパーバンタム級での再起3戦目を鮮やかに飾り「一発ももらわないボクシングをしたいと思っていた。タフな相手をしっかり倒せて良かった」と納得の表情を浮かべた。

 スーパーバンタム級では、7月20日に和気慎吾(28=古口)がIBF同級王座決定戦に臨み、9月16日には元世界2階級制覇王者の長谷川穂積(35=真正)が3階級制覇を賭けてウーゴ・ルイス(29=メキシコ)に挑むことが決まっている。「誰が勝っても自分はチャンピオンに挑戦したい。いつチャンスがきてもいいように準備しておきたい」と話した。岩佐は戦績を22勝(14KO)2敗とした。