総合格闘技のRIZINは1日、女子レスリング元世界王者の山本美憂(41)が、9月25日のさいたまスーパーアリーナ大会でデビューすると発表した。

 山本は、12年ロンドン五輪への国内予選で敗退。カナダに渡り、同国からリオ五輪出場を目指したが市民権の獲得がエントリーに間に合わず断念した。6月末に榊原信行実行委員長のオファーを受け、総合格闘技転向を決意したという。会見した山本は「リオ五輪出場の夢がかなわず、気持ちの整理がつかないときに、榊原さんからオファーをいただいた。体力に不安はない。総合は、9月のその先のことも考えている」と前向きに話した。

 山本は、父がミュンヘン五輪代表の郁栄氏、総合格闘家の山本“KID”徳郁が弟、長男のアーセンは20年東京五輪候補というレスリング一家。アーセンは9月の同大会に出場し、史上初の母子同時出場となる。

 RIZIN発足当時から山本にオファーを出していたという榊原実行委員長は「女子部門の日本人エースと考えていたうちの1人。彼女の参戦が、リオ五輪後の女子トップアスリートたちの参戦への呼び水になる」と女子レスリングで4連覇を目指す吉田沙保里らの参戦を期待した。また山本のデビュー戦に吉田を招待する意向も示した。【桝田朗】

 ◆山本美憂(やまもと・みゆう)1974年(昭49)8月4日生まれ、神奈川県出身。父親の指導で小学生からレスリングを始め、13歳で第1回全日本女子選手権優勝。17歳で初出場した91年の世界選手権で優勝。94、95年にも世界選手権を連覇している。94年には全日本女子プロレスにも参戦。00年7月に現役引退したが、04年アテネ五輪で女子レスリングが正式種目になったため現役復帰。しかし、予選で敗れ五輪出場はならなかった。身長156センチ。2男1女の母。