ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級5位小国以載(28=角海老宝石)が21日から都内のジムで、外国人パートナーとの本格実戦スパーに突入した。

 世界挑戦経験者ヨアンドリス・サリナス(31=キューバ)を2週間の予定で呼び寄せ、50回程度を予定している。王者ジョナサン・グスマン(27=ドミニカ共和国)を想定していたが、前日来日するとグスマンと何度もスパー経験があると判明した。

 初日とあってマスボクシングで軽めの予定だったが、徐々に力が入って6回をこなした。スパー中にも「ジャブ以外も使え」「ボディーはインを打て」「下がりながら打て」などのアドバイスももらった。小国は「ガードが低く、手が長く、グスマンに似ている。中米の選手はバネがあって、リズムが違う。いい練習になる。グスマンのこともよく知っているのはうれしい誤算。楽しみ」と目を輝かせた。

 10月にはフィリピン人のパートナー2人も呼び、ジムも4人目の世界王者誕生へ力が入る。7月に和気慎吾を4度ダウンさせた無敗王者が相手だが、願ってもないパートナーを得た。試合は大みそかに島津アリーナ京都でゴングとなる。