4年ぶりの復帰戦に臨む米総合格闘技UFCの元ウエルター級王者ジョルジュ・サンピエール(GSP、36=カナダ)が2日(日本時間3日)、米ニューヨークで記者会見に臨んだ。

 4日(同5日)にニューヨーク・マディソンスクエアガーデンで開催されるUFC217大会でUFCミドル級王者マイケル・ビスピン(38=英国)に挑戦する。

 開口一番に「今、戻ってきた」と報道陣にあいさつを済ませたGSPは「ここよりもいたい場所なんてないよ」とカムバックできた喜びを示した。

 会見に同席した王者ビスピンには以前から「あんたはアスリート、オレはファイター。覚えておけ」など自信満々の挑発を受けているGSPだが「今は嵐の前の静けさ。彼はビッグマウスだが、もし彼がそれでエネルギーを浪費しているなら、それは良いこと。自分は心の中で目標を定めるだけだ」と平常心を貫いた。

 08~13年まで激戦のウエルター級で王者として君臨したGSPは総合格闘技界のパウンド・フォー・パウンドと称されるほどの強さを誇示していた。ところが、13年11月のUFC167大会で9度目の防衛を成功させた後に引退を示唆。同12月に王座返上と長期休養を宣言していた。