デビュー1年目コンビの中学生プロレスラー愛海(13)と、宮城・気仙沼出身の佐藤亜海(19)が18年初のホーム開催で、初めてメインを経験した。愛海は松本浩代、橋本千紘と、亜海はDASH・チサコと里村明衣子とタッグを組み、ベルト経験者たちにもまれた。最後は亜海が24分21秒で松本のバックドロップに沈み「目立ってやろうと思ったけど、相手の技が強くて力の差を感じた」と先輩の洗礼を受けた。

 白姫美叶が練習中に首を負傷して欠場したため、この日2試合を戦った愛海も防戦一方だった。「ものすごく緊張した。自分の技が利かなくて、逆に相手に決められた」。見せ場をつくれなかったが、まだ中学1年生。学業を終えた午後6時半から約2時間の練習を続けている。デビューが後の亜海とはライバル関係で、シングルで負け越している。「まだ私の方が1勝しかしていない。日本一の女子プロレスラーになるには、負けられない」と意識した。医療系の専門学校に通いながらレスラーを続ける亜海も「体を大きくしないと。ひたすら練習するしかない」と前を見据える。デビュー1年目コンビのライバル関係が、いつか仙女の「名勝負数え唄」になる。