8日にWWE王座挑戦を控えるスマックダウンの「ロックスター」中邑真輔(38)が6日、米ニューオーリンズで開かれたWWEのインターナショナルメディアデーに登場した。最大の祭典となるレッスルマニア34大会(米ニューオーリンズ・メルセデスベンツ・スーパードーム)で王者AJスタイルズ(40)に挑戦する中邑。日本人初となるWWEヘビー級ベルト奪取のチャンスを前に、自然体で現在の心境を口にした。
-ニューオーリンズはレッスルマニア一色ですね
中邑 街も人も、WWE全体で盛り上がっているのですが、その中でいかに冷静にいられるかなというところです。うまくメンタルマネジメントができていると思います。興奮はしすぎてません。普段通り。それでやってきたので、いつも通り。
-日米ファンのプロレスに対する反応の違いは
中邑 相当ありますね。エンターテインメントのとらえ方、日本と比べると違います。米国内でも、北や南や西、東でお客さんの反応、ノリが違う。こんな田舎に人来るのかなというようなところでも5000人クラス(の会場)がいっぱいになる。南米、欧州だったりは目的を持って見に来るお客さんが多い。普段は見られないけれどテレビのネットワークで見ているんでしょう。個々の選手の名前もちゃんと知っています。すごいなと思います。世界中に広がるネットワークのベースが。
-レッスルマニアで王座挑戦。
中邑 こんなとこまで来ちゃったよ、と言う気はするのですが、個人的な今の心境はやっとスタートラインに立てるのか-みたいな気持ちもある。WWEに来て経験を積み、スマックダウンのスーパースターになったのですけれど、本来の自分というより、もっと自分自身を出し切れているかどうか。出し切れていないと言えばそうなるし。自分の中では「もっとできる、もっとできる」といつも思っているんですけど。それが日曜日にできたら、それがWWEに来て、やっとファーストステップになるのかなと。
-以前は世界のプロレス史に名を残すことをしたいと言っていましたが
中邑 歴史に残すようなというよりも今は瞬間、瞬間を味わって楽しみたい。リングに立てなくなってから振り返る方が良いですね。
-16年1月4日の東京ドーム以来のAJスタイルズ戦
中邑 お互いに、すべてアップデートされているわけですから。まったく同じものは出てこないわけですし、戦いのシチュエーションの中で最善の選択をしたいなと思っている。
-今やWWEで人気の入場スタイルについては
中邑 まだ知らないです。ボクは入場に時間とりたくないから、かけ足で入ろうかなと思ったりして。気持ち良いでしょうね。チケットもほぼ売り切れで、8万人が見ている会場で、入場の瞬間だけはすべての視線がボクに集まるわけですから、それを考えるだけでも気持ちが良いなと思う。
-コスチューム
中邑 用意して、ワードローブにかけてあります。初めてのレッスルマニアだから、正装という意味を込めたものを作りました。紋付きはかまではないです。
-過去にここまで興奮したことはあった
中邑 これまでの方があったかもしれないですね。抑えるというのは、気負っているわけではなく、余計な情報を入れないというくらいです。とは言っても、この街はレッスルマニアだらけですけど。ホテルでも普段通りに過ごし、トレーニングも普段通り。日々のルーティーンも普段通り。いつもと同じノリで行こうかなと。会場に入って入場ゲートを歩き始めたらフルスロットルでしょうけど。それまでは、ちょっとすべて温存しているようなところもあります
-新日本プロレスの棚橋弘至らが日本のレスラーたちも観戦に来ますが
中邑 そうですか、棚橋さんが。日本からボクの知り合いも何人か観戦に来ます。うれしいですね。日本を代表して、というほどの気持ちはないですが、レスリングは世界共通語だと思っているので、日本を誇りに思って、遠いニューオーリンズまで来てもらえるのは心強いですね。
-WWEヘビー級王座を獲得すれば日本人初の快挙。歴史的な意味を意識する
中邑 していないですね。自分がどうとらえるか、生きるかを大事にしているので、周りの評価とか比べるのは試合に集中するには余計な情報になる。そこまではいらない。1番の目的は自分が試合でどう動くか、どんな試合をするかなので、終わってから考えます
-WWE王座戦のイメージは持っている
中邑 何かを生み出さないといけないと思っている。これで終わりじゃないですから。
-WWEと勝負するという気持ち
中邑 それはもちろんありますね。自分にしろ、AJ(スタイルズ)にしろ、見せつけようと思っているものはあると思うので、そこには集中しますね。
-新日本プロレスの旧ロサンゼルス道場時代から親交の深いスマックダウンGMのダニエル・ブライアンがレッスルマニアで選手復帰しますが
中邑 うれしいです。2年前、ツイッターでブライアンが引退表明することが速報で流れてきた時はショックでした。ブライアンと試合をすることが一つの目的でWWEに来たので。その可能性がゼロではなくなったのはうれしいニュースですね。
(ニューオーリンズ=千歳香奈子通信員)

