ボクシングのダブル世界戦の調印式と記者会見が、13日に都内のホテルで行われた。

 15日の横浜アリーナで、WBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)は、同級6位エマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)との初防衛戦となる。村田は王者ながらも黒の日本製、ブランダムラは赤のイタリア製グローブを選んだ。

 村田はいつも通りに落ち着いた表情で「コンディションはすごくうまく作れた。ボクのスタイルは前に出てプレッシャーをかけ、嫌になるまで打つだけ。やることは分かっている。ベストを尽くす」と話した。初防衛戦は奪取よりも難しいと言われ、成功すれば同級では日本人初となる。「そういう質問をされると重圧を感じる。楽しみでもあり、恐怖もある」と正直な胸の内を明かした。

 ブランダムラも「落ち着いている。タイトルの意味はあるが、全力を尽くして戦う。王者の村田が1曲かけてくれる。私の踊りをしたい」と独特の表現で抱負を口にした。