6月17日のPPV大会「マネー・イン・ザ・バンク」で初タイトル戦に挑む08年北京五輪柔道女子70キロ級銅メダルで元UFC女子バンタム級王者のロンダ・ラウジー(31)が王者から心理戦を仕掛けられた。

 ラウジーが解説席に陣取ると、リング上でロウ女子王者ナイア・ジャックス(33)が来月17日の防衛戦に向けたデモンストレーションを展開。腕ひしぎ逆十字固めを仕掛ける若手を軽々と持ち上げ、マットにたたきつけた。「ほらね。私に腕ひしぎ逆十字固めは意味がないのよ」と怪力を示した。続けてサモアンドロップ、レッグドロップを成功させ「これで3カウント。UFCじゃこんな技を食らったことないでしょ」と挑発した。

 戦闘モードのラウジーはジャックスにリング上に呼び込まれ、気合十分の表情で迫った。ところが、王者からは「みんながこわいとうわさしているのはこの顔ね。でも私はこわくないし、どちらかというとおかしな顔ね」と高笑いされた。PPV大会に向け、両者の挑発合戦が始まりそうだ。