15連勝を誇るミドル級の超新星で同級6位のイズラエル・アデサニヤ(29=ナイジェリア)が会場を熱狂に包みながらレジェンドを撃破した。

UFC歴代2位となる10回防衛を誇る元王者アンデウソン・シウバ(43=ブラジル)と同級5分3回で激突。ミドル級王座戦の中止で、メイン昇格となった新旧ミドル級対決は、予測不能な動きを見せる注目対決となった。

アデサニヤは積極的に手数を多く攻め込むと、2回にはシウバの逆襲に見舞われ、攻め手を失うシーンもあった。3回には長い手足を駆使した攻防が繰り広げられ、フルラウンドが終了。アデサニヤが3-0の判定勝ちを収めた。

自身が目標としていたあこがれの元王者に勝利した超新星は「彼と一緒に戦えたことは光栄。なんて言えばいいのか分からないぐらい。ファンの自分としては、本当に最高にクールだった」とシウバに感謝の言葉を贈った。

さらに「手を下げたり、飛び跳ねたり、自分がフェンスを背中にした状態でケージ際に呼びつけたり、他の人はそれでやられていたけれどオレは違う」とレジェンド撃破に自信を深めた様子。

王者ウィテカーの戦線離脱のアクシデントがあり、ベルト戦線は不透明な状態だが「長い目で見れば、あのベルトを次に取りにいくのは間違いなくオレ」と口にした。