格闘技イベントRIZINを主催するRIZINファイティング・フェデレーションは1日、「RIZIN47」(6月9日、代々木第1体育館)の追加対戦カードを発表した。

 

追加されるのは

▼MMA5分3R(71キロ)

徳留一樹(37=パラエストラ八王子) VS 宇佐美正パトリック(23=Battle-Box)

徳留は中学3年から柔道を始め、高校時代は全国大会に出場。木口道場でレスリングを始めると05年大みそかのPRIDEライト級GP決勝で五味隆典のセコンドについたことをきっかけに20歳からMMAの練習を始めた。07年11月、ZSTでプロデビュー。11年、パンクラスで2試合連続1RTKO勝利を経て出場したライト級GPでは決勝でISAOに敗れ準優勝。13年3月、UFCデビュー。白星スタートを切るが、ジョニー・ケースらに3連敗を喫した。パンクラスでは15年11月に北岡悟に4RKO勝利でライト級王座を獲得。16年、17年と2度にわたり久米鷹介と王座を賭け戦うも防衛・奪還いずれもTKO負けにより失敗。その後はONEで絶対王者クリスチャン・リーらと4試合を経験し2勝2敗。21年3月のRIZINデビュー戦ではホベルト・サトシ・ソウザに三角絞めを極められ一本負けを喫した。今回3年以上のブランクを経てRIZINリングに復帰する。強打のパトリックを老練なMMAで攻略できるか。

徳留のコメント「3年ぶりの試合になりますが、大好きな格闘技は続けてきました。KOか一本勝ちを狙います。いい試合になると思うのでご期待ください!」

 

一方の宇佐美正パトリックは5歳から始めた空手で数々のタイトルを獲得した後、ボクシングに転向。中学でU15全日本大会を2連覇、高校では国体、インターハイ、全国選抜でそれぞれ2度の優勝を果たし、高校6冠を達成した。東京五輪選考会の準決勝で敗退し目標を失ったが、LDH主催のオーディション「FIGHTER BATTLE AUDITION」への応募を機にMMAへ転向。21年9月の修斗デビュー戦以来、強烈な左フックを武器に3連勝を飾った。22年4月のPOUNDSTORMでは大尊伸光にテイクダウンを許し判定負けでMMA初黒星を喫した。その後、減量失敗によりROAD TO UFCのチャンスを逃す。RIZIN初参戦の22年10月、ベテラン・佐々木信治の組み力に苦しめられるも最終Rに右ストレートをヒットさせて再起戦をTKO勝利で飾った。続く大みそかは同じ極真空手出身のベイノアを1R開始早々、左フックで失神KO。爆発力のある打撃を武器に快進撃と思われた矢先の23年4月、キム・ギョンピョに1R一本負け。9月には元K-1王者の安保瑠輝也とキックボクシングルールで対戦するも2度ダウンを奪われ判定負けを喫した。連敗脱出のため経験豊富な徳留一樹を相手に全てを賭けて挑む。

宇佐美のコメント「みなさん! ご無沙汰しております、パトリックです! 9月に安保選手に負けてから約10カ月間、死ぬ気でトレーニングをしてきました! すべての部分でMMAが上達したと思っています! 相手にリスペクトをもって全身全霊で倒しにいきます! 生まれ変わった新生パトリックにどうぞご期待下さい! 一気にライト級最前線まで最速で到達しますので、是非ライジンファンの皆さま、パトリックの応援をよろしくお願い致します」

 

▼同(71キロ)

スパイク・カーライル(30=米国) VS キム・ギョンピョ(32=韓国)

カーライルのコメント「日本に戻ることが出来てご機嫌だぜ。この試合は必ずフィニッシュを狙いにいく。ここ2戦とも判定で負けているけど、今回は試合を終わらせにいく。みんなに会うのが待ち遠しい。アイラブジャパン。日本のファン全員に会いたいのでぜひ会場に来てください!」

キム・ギョンピョのコメント「レッドホース(赤兎馬)こと、キム・ギョンピョです。ケガでしばらく試合ができませんでしたが、RIZINに戻ってこれた事をうれしく思います。今度も強敵と戦えてワクワクしています。いつものように対戦相手を倒すための練習をしているので、試合では全力で戦って勝利する姿を見せたいと思います!」

▼同(120キロ)

上田幹雄(29=BRAVE) VS シェミスラブ・コバルチェク(25=ポーランド)

上田のコメント「相手はポーランドのちょっと名前はわからないんですけど、ポーランドの強豪選手と聞いているので、初のMMAでの外国人選手となるので、しっかりここでインパクトを残した勝ち方をして、『対世界』に向けてこのまま頂点に駆け上がりたいと思いますので、応援よろしくお願いします!」

コバルチェクのコメント「私はRIZIN47で戦える機会が与えられてとても興奮しています。外国で行う初めての試合になりますが、日本の皆さんに名前を覚えてもらえるように頑張ります。相手は非常に優秀な選手で強敵ですが、私も自分の能力に自信を持っています。キャリア4勝目を勝ち取りに日本に乗り込む気持ちです」