東京女子プロレスの高見汐珠(18)が今月9日の後楽園大会で、遠藤有栖(27)の持つインターナショナル・プリンセス王座に挑戦する。汐珠はどのような気持ちで初めてのタイトル挑戦に臨むのか。現在の心境を聞いた。
-いよいよインターナショナル・プリンセス王座に挑戦します。意気込みを教えてください
「遠藤有栖VS高見汐珠ってなると、どうしてもチャレンジマッチみたいに、みんな感じるんだろうなって思ってしまって。そこが嫌というか、すごい悔しいなって。チャレンジマッチではなく、タイトルマッチだと誰もが思ってくれるような、そういう試合にする。それが一番頑張りたいところ、意気込みです」
-少し強い言い方をするならば「なめられたくない」と
「プロレス歴も違いすぎますし、タイトル挑戦自体が初めてなのでしょうがない部分はあると思います。でもベルトに挑戦することで『頑張って良かったね』って言って欲しいわけじゃない、って思います」
-勝つためにやるわけですね
「すごいそう思ってます」
-ねくじぇねトーナメントで優勝して、有栖選手への挑戦を表明しました。あの時の気持ちは
「あの時は私が初めて(決勝で)待ち受ける立場で。だから勝った時を想定して、勝った時のマイクは絶対に格好良く、挑戦者っていう気持ちでしっかりと言おうって、めちゃくちゃ頭の中で想像してたんです。でも、いざマイクってなると、本当はそんなこと思っちゃダメなんですけど、有栖さんが相手っていうことの怖さとか、自分の口で言ったら決まっちゃう怖さみたいなのを感じて。言い方とかもたぶん自信持って言えなかったなって、ちょっと後悔はしてます」
-お客さんの反応は
「(挑戦表明を)言った時に『おー!』みたいな」
-否定的な反応ではなかったんですね
「否定的ではなかったけど、誰もがその時点でチャレンジマッチっぽくなるんだろうなって思ってる、そういう感じを勝手に感じ取ってしまったので。そう思われたくないなって、すごく思っちゃったかもしれないです」
-汐珠選手は見た目よりも、もっと強い気持ちを内に秘めている
「私的にはそうやって思ってるんですけど、見られ方が逆を行ってるっていうのもすごい感じるんです。例えば写真だけで見た時に、この子はなんかタイトルマッチの挑戦者なのに、まだデビューもしてない子なのかなとか。子供が頑張るのかな、みたいな(笑い)。でも、そういうふうに見えちゃうからこそ、だからこそびっくりさせられるところがメリットだとも思ってるんです」
-本当は強いんだぞっていうところを見せたいと
「初めて見る人にとって、最初にびっくりさせられる存在になりたいかなって今は思ってます」
-汐珠選手の経歴の話に触れたいと思いますが、もともと渡辺未詩選手のファンだった
「そうです。プロレスはずっと見てたんですけど、東京女子プロレスで初めて見たのが未詩さんで。すごく未詩さんにびっくりしました。こんなにかわいらしい子が、こんなにパワーがあるんだって。そこから東京女子にハマって、ずっと未詩さんはすごく好きな選手です」
-それまでプロレスを見ていた理由は
「私のお父さんがすっごいプロレスファンで。もう物心つく前から、前日の夜にテレビでやってたのを録画して、朝に見させられて。本当に嫌で怖くて(笑い)。本当に0歳とかの時からずっと見せられてた感じだったみたいです。本当に“トラウマの時間”ってその時は思ってたくらい嫌でした」
-それが、いつからプロレスを好きに
「未詩さんを見てからなので、中学生の時ですね。初めて見て、こんな世界があるんだって。プロレスが違うものに見えるけど、でもプロレスをやってる。そういうところにすごいひかれて。その当時から、東京女子のプロレスが好きだったんです」
-映像で見たんですか
「そうですYouTubeで見せてもらって、すっごくハマりました。そこからはいろんなプロレスも見るようになって。今までトラウマっていうくらい嫌だったものを、興味津々で見るようになりました」
-汐珠選手も憧れの未詩選手のように、かわいくて強い選手になっていきたいですか
「それは違うかもしれないです。東京女子にはかわいい人が本当に多すぎて。私はかわいいっていうより、元気で、自分の子供が頑張ってるみたいな。だけど、強くなっててすごい、みたいな。そういう成長を一番見せやすい立場なのかなと思うので。憧れの目で今、見てもらうより、一緒の気持ちになって応援してもらえるようになりたいです」
-話は変わりますが、汐珠選手は石川県のご出身ですよね。どのあたりですか
「金沢市のお隣の内灘町っていう町です」
-石川県と言えば、能登半島地震からの復興はどのような状況なのでしょうか
「私のお家からちょっと行ったところは、最近帰ったんですけど、全然道も直ってなかったです。びっくりしました。能登の方ばかりだと思ってたんですけど」
-汐珠選手の活躍でみんなを元気づけられると良いですね
「そうですね、もちろんそういうのも思いますし、今度、11月22日に金沢で私の凱旋(がいせん)興行があります。その興行の収益の一部が能登半島地震の義援金に回るという興行になったので。より自分の行動とか、自分の力が地元のパワーになるっていうのを感じられるので。そのパワーをもっと大きく届けたいな、そのためにも今、頑張らなきゃいけないなって思います」
-こういうお仕事をしていると、そういった形で世の中に良い影響を与えることができますよね
「より責任を持って行動しなきゃいけないとか思えてきて。だからこそ『勝つ』とかも簡単に言えなくて。すごい今、難しいです。タイトルマッチに挑んでるのに、勝ちますってまだ言えてなくて」
-でも言った方がいいんじゃないですか、やっぱり
「いや絶対そうなんですよ」
-言葉にするとかなうと言います
「そうですよね。今、一番言いたい言葉は『地元にベルトを持って帰ってきます』って言いたいんですけど。それをまだ言えていなくて(笑い)。『ひと回りもふた回りも大きくなった自分で帰ってきます』としか言えてないので。それはタイトルマッチまでには言いたいです」
-最後にファンの方々にメッセージをお願いします
「ねくじぇねトーナメントを優勝した日の特典会とかで『本当に今日はすごい泣いちゃった』とか『おめでとう』ってめちゃくちゃ言ってくださって。その中でも『汐珠はこんなもんじゃないよね』って言ってくださるファンの方もいっぱいいて。自分と同じ気持ちで、そこまで通じ合ってるっていうことに私はびっくりしたんです。みんなが汐珠と同じ気持ちで応援してくださってるから、汐珠はもっと強くなれる。後楽園の日も汐珠と同じ気持ちで、一緒に戦ってくださったら本当に頑張れると思います。よろしくお願いします!」

