2日目で7人いる横綱・大関陣が今場所初めての安泰。

 協会トップの八角理事長(52=元横綱北勝海)も今後への期待も込めて「これから、だんだんと(土俵が)締まる」と話しつつ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 綱取りへ連勝発進の大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)については、この日の相撲を「受けているけど慌てないね。嘉風がいなそうとしても、足が出ているから(嘉風の動きに)付いていっている。引こうといった気持ちが感じられないし、前に持って行こうという意識しかないようだね」と称賛。先場所から引き続きの印象として「芯があって重たいしドッシリしている。相撲にも迷いがない」と、現状では満点の評価をした。

 初日に黒星発進の横綱白鵬(30=宮城野)については「(初日に負けたことで)逆に精神的に火がついたかもしれないね」と心情を読んだ。押し相撲の相手に、まわしを取れなくても完勝したことに「そのへんが白鵬の強さ、安定感」と評価し、初顔の琴勇輝を退けたことは「白鵬からすれば、まだそうはいかんぞということだろう」と貫禄の勝利と分析した。