2敗で優勝争いに加わっていた東前頭11枚目の逸ノ城(22=湊)が、同4枚目の勢(29=伊勢ノ海)に寄り切りで敗れた。

 結びの一番で全勝の稀勢の里に土がついたため、トップと2差はこの日の取組前と同じだが、3敗に後退した。

 そんな優勝争いのことは「全然(ない)」と、頭になかったという逸ノ城。それより白星を積み重ね続け、幕内上位への復帰をもくろんでいた。そんな意気込みも空回りし、わずか4秒2でアッサリと土俵を割ってしまった。

 支度部屋では、途切れ途切れに言葉を運んだ。立ち合いの失敗が響いたようで「立ち合いが高かった。自分の立ち合いができなくて、出足もなかった」と反省の弁を口にしていた。