日本相撲協会が新理事長を決める28日の理事会で、現職の八角理事長(52=元横綱北勝海、本名保志信芳、北海道出身)の再選が濃厚であることが26日、協会関係者の話で分かった。

 貴乃花理事(43=元横綱、本名花田光司、東京都出身)との一騎打ちが予想されるが、八角理事長が幅広く支持を集めた。

 新理事長は、28日の評議員会の承認で就任する親方の理事10人の互選で決定する。関係者によると、八角理事長は尾車事業部長(元大関琴風)ら6人の支持を固めたという。理事候補4人を擁し、鍵を握る出羽海一門のある親方は「山響親方(元幕内巌雄)以外の3人は八角理事長を推薦する方向で決まった」と述べた。

 貴乃花理事を推すのは山響親方と伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)にとどまる見通し。貴乃花一門のある親方は「非常に厳しい」と認めた。

 八角理事長は昨年11月の北の湖前理事長(元横綱)の死去後に理事長代行となり、同12月の理事会で13代目の理事長へ就任した。