大相撲の春巡業は7日、長野県松本市で行われ、十両誉富士(30=伊勢ケ浜)が、まさかの“引退”をほのめかした。

 というのは、子ども相撲のこと。春巡業で初めて登場した屈指のエンターテイナーは、この日もあらゆる手をつかって観客を盛り上げたが、直後の御嶽海(23=出羽海)も芸達者ぶりを発揮したことから安心し「まわしを土俵の上に置いて引退しようかな」と笑った。

 十両力士が朝稽古後の子ども相撲に出るには、幕内の稽古終了を待っていなければならない。終わってから十両土俵入りまで、時間もない。“出演オファー”はひっきりなしだが「3日に1回でお願いしますと言っているんです」と明かした。