元関脇若の里の西岩親方と、元関脇旭天鵬の大島親方が7日、東京・両国国技館に隣接する相撲教習所で開かれた夏場所相撲塾で爆笑トークを繰り広げた。

 92年春場所初土俵の同期の2人だけに、息もピッタリ。引退直後にスイス旅行に出掛けた西岩親方が「子供のころからアルプスの少女ハイジが好きで、高原で寝そべりながらチーズを食べたりすることに憧れてたんです」と明かすと、すかさず大島親方が「全部(西岩親方の地元)青森にあるじゃん!」と突っ込みを入れ、満杯となった会場からは笑いがあふれた。

 さらに「古川忍」が本名の西岩親方に対し、現役時代の大島親方が「小林」と呼んでいた話も紹介された。大島親方は「(同期の)旭鷲山が、小林って呼んでたから、僕はずっと小林だと思っていた。後で(古川だと)知ったけど、それは治らない」と開き直ると、西岩親方は「今でも、小林って言うからね」と苦笑。「返事するじゃん」という大島親方に対し、西岩親方は「いちいち、違うよって言うの面倒くさいでしょ」。そのやりとりに、さらに笑いの渦が広がった。

 司会は、日刊スポーツ新聞社の佐々木一郎・相撲担当デスクが務め、最後は夏場所後に両国国技館で開かれる2人の引退相撲をPR。28日の西岩親方の引退相撲では、子供のころからライバルだった元小結高見盛の振分親方との“最終決戦”が組まれており「向こうは本気で行くと言ってて、こっちも本気で行きます。彼には負けない」と、西岩親方も気合満々だった。

 29日の大島親方の引退相撲では、モンゴルから元横綱朝青龍が来場予定。同期入門の元小結旭鷲山と対戦する大島親方は「彼は体重が減ってないみたい。相撲は取ってないと言ってた」と、こちらも“最終決戦”を楽しみにしていた。