大相撲名古屋場所(10日初日・愛知県体育館)で3場所連続38度目の優勝を狙う横綱白鵬が4日、名古屋市中村区の友綱部屋で出稽古を開始し、調整を本格化させた。

 十両の旭大星と3番取って全勝した後、新関脇の魁聖との12番で10勝。順調な仕上がりを示し「魁聖はそれなりに重さがある。いい稽古ができた」と上機嫌に語った。

 「(前日まで)部屋で体を動かして、いい準備運動ができた」と話したように動きは上々。立ち合いもさまざまな形を試し「いろんな場面を想定しながらやった」と、より実戦を意識した稽古となった。

 今場所は残り13勝に迫る史上3人目の通算千勝達成が懸かる。その先の「聞いた事ない数字」と言う幕内千勝にも意欲を見せた白鵬は「春場所、先場所でのいい流れがある。それが続けばいいね」と貫禄たっぷりに話した。