史上3人目の通算1000勝へ残り3勝と迫っている横綱白鵬(31=宮城野)が、大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)を休場する可能性が出てきた。

 1日、東京・墨田区の部屋に2日連続で姿を現さず、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は「左膝です。かばってやっていたから。2日前に『膝どう?』と聞いたときも『う~ん』という感じだった。階段を昇るのも大変そうだった」と説明した。

 白鵬は名古屋場所9日目の勢戦で敗れた際、右足親指を負傷。エックス線撮影した際はヒビが入っていたという。だが直後の夏巡業では休場者が多く、責任感から皆勤して務めを果たしていた。番付発表後に始動して、場所前1週間は出稽古で調整するのが通例だが、現在は患部を氷で冷やすなど自宅で静養しているという。師匠は「治すなら完全に治したほうがいい。悪化して次の場所で休むのも良くない。体のことが一番大事」と気づかい、出場の可否は今後、状態を見ながら決めていくことを明かした。