大相撲九州場所(13日初日、福岡国際センター)で、あと3勝と迫った史上3人目の通算1000勝と、3場所ぶり38度目の優勝を目指す横綱白鵬(31=宮城野)が8日、車で約20分ほどの距離にある玉ノ井部屋に足を運び出稽古した。

 前日7日は、宮城野部屋に出稽古に来た関取衆8人と16番取った。この日は、やはり出稽古に来た幕内の逸ノ城(23=湊)、臥牙丸(29=木瀬)と、十両の東龍(29=東関)の3人を相手に15番取って12勝3敗。「今日は突き、押し。多少、押しに徹した」と白鵬。突き押しや、突き放してからの引きやいなしなど、相手の体を動かしながら得意の四つに持ち込むなど、イメージ通りの相撲を取った。

 格下とはいえ連日、多彩な顔ぶれと手を合わせ、相撲勘も取り戻しつつある様子で「楽しい、というか気持ちいいね」と話し「ここまでは思い通りの調整?」という問いかけにも「思った通り、というよりそれ以上の、という感じ」と全休明けVい向け、視界良好のようだ。