大相撲の横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が10日、東京・墨田区の時津風部屋に初めて出稽古して、夏場所(14日初日、東京・両国国技館)への出場に強い意欲を示した。

 同部屋の西前頭5枚目正代(25)と15番取って全勝。後半には、左上腕付近のけがの影響でこれまで封印していた、得意の左のおっつけも解禁。心の余裕なのか、ぶつかり稽古で正代に胸を出した時には笑みがこぼれた。あらためて夏場所への出場を問われると「自分の中では十分にいい仕上がりにした。精神的にも落ち着いてる。自信を持っていければ」と前向きな姿勢を貫いた。