大相撲の夏巡業は12日、2日間開催で行われる仙台巡業の初日が、仙台市青葉体育館で行われた。

 白鵬(宮城野)、稀勢の里(田子ノ浦)が稽古場に姿を見せず、やや寂しい感のあった稽古土俵の最後に、大関高安(27=田子ノ浦)が上がり、気鋭の平幕力士・阿武咲(21=阿武松)を指名し、三番稽古を行った。途中から仕切り1回の待ったなしで若手の息を上がらせた後は、ぶつかり稽古でみっちり鍛えた。迫力たっぷりの相撲と、息も絶え絶えのぶつかり稽古に、館内のファンも熱狂。全体的に盛り上がりに欠けた稽古だったが、大関が活を入れる格好となった。

 生きの良い若手との手合わせを終えた高安は「いい相撲を取っているし、いい稽古相手になると思ってやった。これからやっていく(本場所で対戦する)相手だからね」と話した。