3場所連続優勝と40回目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)が、10日に初日を迎える秋場所(東京・両国国技館)を休場することが決まった。8日朝、東京・墨田区の部屋で師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が明かした。7日には、稀勢の里(31=田子ノ浦)と鶴竜(32=井筒)の両横綱の休場が決まっていた。3横綱の初日からの休場は、昭和以降初となった。

 報道陣の前で宮城野親方は「休場です。(本人は)最後まで出たい気持ちはあったんですけど、どうしても左膝が治らなかった」と説明した。7月の名古屋場所前から違和感を覚えていた左膝が「長く曲げるのが出来ない状況」と、最後まで治らなかった。「横綱たるもの優勝を狙わないと。本人は出たいみたいだったけど」と苦渋の決断で、全休することになった。

 6日の朝稽古後に直接話した時には、休場する方向だったという。しかし、この日は取組編成会議が行われ、決断がギリギリになったことについて「ずっと四股を踏んだりして体を鍛えたけど間に合わなかった。『悔しい思いがあってもう少し時間があったら』という話しはしていた」と、奇跡的な回復を願ったがかなわなかった。「今の状況ではじっとしとくしかない。早く体を治すこと」と1日でも早い回復を願った。