大相撲の秋巡業が15日、京都市で行われ、新入幕だった秋場所で敢闘賞を受賞した平幕の朝乃山(23=高砂)が横綱から期待された。

 幕内による申し合い稽古が終わり支度部屋に戻ろうとした時に、14日の金沢巡業から合流した横綱白鵬から、ぶつかり稽古の相手に指名された。

 「(秋場所は)新入幕だったし三賞も取ったし」と指名される覚悟はあったという。「指名されたからには思い切りやるしかない」と意気込んだが、約5分と短めの稽古で何度も土俵に転がされて苦痛の表情を浮かべて「長く感じました」とぐったり。スタミナ不足を露呈したが白鵬からは「自分に近いね。柔らかさ、重さ、力強さがあると思います」と素質を認められた。