大相撲名古屋場所で初優勝した関脇御嶽海(25=出羽海)が千秋楽から一夜明けた23日、犬山市内の同部屋で会見を行った。

 秋場所(9月9日初日、両国国技館)は大関とりがかかる。「(来場所のことは)まるっきり考えてない。今は頭から相撲を外して、ゆっくりしたい」と言い、今1番したいことを問われると「海に行きたいですね。海外の静かな海がいい」と笑顔を見せた。

 ただ大関を狙う優勝力士としての自覚は十分だ。自分を筆頭に豊山、朝乃山も敢闘賞を手にし、貴景勝、阿武咲も2ケタ勝利。「世代交代」を印象づけた場所を振り返り「来場所から、と思う。若手の中でもしっかり引っ張っていきたい」とリーダーとしての自負を強調。千秋楽の表彰式前、優勝力士として普段は東の横綱の指定席である東支度部屋奥で髪を結ってもらった。「いい席だなと思った。また座ると思います」と2度目の優勝、将来の横綱昇進への意欲ものぞかせた。

 今場所は白鵬、鶴竜、稀勢の里の3横綱、新大関だった栃ノ心が休場し、対戦がなかった。秋場所ではその上位陣とぶつかる。「全然通用すると思います」と、強気に言い放っていた。