7月の名古屋場所で初優勝した、大相撲の関脇御嶽海(25=出羽海)が16日、青森・八戸市で行われた夏巡業で大関高安と三番稽古を行った。

 1勝9敗の計10番に「10番しか取ってないの? もっとやっているかと思った」と、番数以上の充実感と疲労度があることを口にした。左四つに組まれて寄り切られる取り口が多く「重たいし、懐が深かった。(高安には)目をかけてもらっているので、ありがたいですね」と振り返った。

 今回の巡業中にファンの期待も感じているという。「声をかけられることが多くなった。注目されることはうれしいけど、自分のペースを崩さず、やることをやって、体をつくっていきたい」。期待に応えたい思いが強いからこそ、大関とりの秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)を見据えていた。