聖富士(さとるふじ、18=伊勢ケ浜)が前相撲に登場し、一番相撲で飯間(安治川)を上手投げで退けた。白星発進にも肝心の内容については「本当に緊張して何も覚えてないです。勝手に体が動きました」との興奮ぶりだった。
極度のプレッシャーで前夜も眠れなかったかと問われると「ちゃんと寝ました(笑い)でも、朝起きたら『きょう、前相撲だ』と緊張感が湧いてきて、兄弟子の颯富士さんには頑張ってこいと背中をたたいてもらったり、尊富士さんには立ち合いだけしっかり当たってこいとアドバイスをもらいました」。心優しい兄弟子たちの助言を生かして、記念すべき日を白星。「これからは一番、一番自分の相撲を取っていきたいと思いました」と話した。
静岡・焼津市出身。体格を生かした押し相撲で、静岡・飛龍高3年時には全国高校選抜大会で団体優勝に貢献。学生時代から実績十分だ。高校の先輩でもある平幕の翠富士、十両の熱海富士がいる伊勢ケ浜部屋に入門し、既に部屋での生活も始めている。間近で繰り広げられる関取衆の猛稽古を見ながら、日々大きな学びを得ている。「関取は全部がお手本になる。(横綱は)フレンドリーな方で声を掛けてくれたり、稽古でもアドバイスをくれます」と感謝を惜しまない。
しこ名が決まったのは昨年末のクリスマスから。「その時がちょうどクリスマス。(師匠が)良い字がないかと探していたら、クリスマス=聖だと。聖は『さとる』とも呼ぶことから、聖富士をいただきました」。その名はまだなじんでないというが、「徐々に慣れて、これから、このしこ名で有名になっていくんだな」と感慨深そうだった。目標の関取、さらにその先を目指してまい進していく。

