大関経験者で西十両12枚目の朝乃山(28=高砂)が、6連勝で十両優勝争いの単独トップに立った。
初対戦の東9枚目狼雅(23=二子山)との“全勝対決”。お互い得意の右四つの体勢から、朝乃山が左上手を切られて苦しい相撲となった。しかし、攻められてもあわてず、左からおっつけながら相手の上手を切ると素早く巻きかえ、もろ差しになり寄り切った。
「今日の相手は相四つだったが、向こうの方が前みつの取り方とか相撲がうまい。自分は前に前に攻めるだけ。悪い部分が出たが、我慢していけた」
朝乃山は初日に貴健斗(常盤山)を下し、関取として599日ぶりの白星を挙げた。大関だった21年5月19日の夏場所11日目(隆の勝をすくい投げで退けた)以来となる勝利で、再十両を果たした場所で好スタートを切った。続く2日目の千代栄(九重)、3日目に白鷹山(高田川)、4日目に對馬洋(つしまなだ、境川)、5日目に魁勝(浅香山)を下し、序盤戦を5戦全勝。そして、中盤戦に入った6日目も好調の狼雅を撃破した。
久しぶりの15日間の相撲。まだ前半戦も終えていない中で表情が緩むことはない。単独トップも「意識しない」とキッパリで、「今日は今日でまた明日があるんで、切り替えていきたい。変わらず相撲をとれることに感謝して土俵に上がっていきたい」と残り9番を見据えた。

